大学の図書館で、源氏物語を借りて読んだ。
源氏物語は、色々な人に訳されていて
代表的なものと言えば、瀬戸内寂聴さんだろう。
私は、田辺聖子さんが訳した「新源氏物語」を読んだ。
田辺聖子さんの本でで、一番最初に読んだのが
「おちくぼ姫」という作品で、作者不明の「落窪物語」を
現代風に訳した作品だったのね。
これが結構、私好みのロマンチックストーリだったw
学校の夏季読書課題として読むものだったんだけど
すごいはまって、平安の暮らしに興味を持った。
国語の授業に使う便覧は、お風呂でも読むようになり
コバルト文庫の「なんて素敵にジャパネスク」という
平安パロディジュニア小説を集め、読み漁った。
外国の姫より、日本の姫になんか惹かれたんだよね。
源氏物語でもおなじみだけど、姫は顔を見せることは無い。
彼氏にも、結婚するまで見せない徹底振り…
顔も見えない姫に、どうやって恋をするのかといえば
姫の両親などが「美しい姫である」と噂を流して
それに懸想した男性が、姫に手紙を送ってくる。
運良く手紙の返事が来たらば、とにかく口説きに口説き
良い頃合に結婚…って訳なんだが、結婚の概念も凄い。
一夜を共にして、初めて互いの顔を見ることになるから。
朝目覚めて、美しいと評判の姫のはずが、見事に違ってたり
反対に、結婚した男性が自分好みじゃなかったり…
まさに、人生の大きな賭けが「結婚」だったというわけだ。
まぁ、手はずを踏んだ結婚ならば、まだいい。
姫が返事をしなければ、あきらめなくてはならないものの
恋心は募り、強行突破する男性も普通に居たのだから。
姫の暮らしぶりにも楽しい点がある。
その話は、また次の日記にね。
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