昔々、私が中学生だった頃…
親友と共に某タレントを好きになり
暇さえあればその話ばかりしていたとな。

同じ年頃の少年を擁するその事務所。
アイドル予備軍の中でお気に入りを見つけ
その少年が雑誌に載ったりＴＶに出るのを
それはそれは楽しみにしていたとな。

私の一押しは、関西弁で甘顔な年上少年。
今まで関東軍の方が好きだったというのに
その思いはどこへやら、親友と共に
関西軍に夢中になったのだった…

しかし、彼は突如姿を消した。
舞台で主役張ってたのに、消えてしまった。
しのぎを削る芸能界、盛者必衰の理。
彼がいないのでは、応援したってつまらない。


それから何年経過しただろう。
ふと検索してみたら、彼はバンドのボーカルになってた。
まだインディーズで、クラブハウス規模のバンドだけど
それでも、上位に君臨するぐらいのキャリアがあった。

あぁ、嬉しいと思った。
早速親友に報告したら、あの時の気持ちが蘇った。
夢中で、恋心とは全く違う意味での大好きな気持ち。

その彼が、テレビに出てて、さっきそれを見たのだけど
やっぱ、前の芸能活動のことは消されてた。
暴走族になってたのには、驚いたの何のって！
更生して、本当に良かった…o(´^｀)o

思えば、親友と初めて原宿へ行ったとき。
無許可撮影の写真館へ入ったらば
知ってるタレント（当時未成年）の喫煙写真があって
真っ直ぐだった親友と私は、非常に落ち込んだ。

その後入ったマックでも意気消沈してしまって
こういうものなのかな…って悲しい気持ちになった。
今では、喫煙がものすごく軽いものになっちゃったし
吸ってても「あぁ、やっぱり…」って思うけど
あの時のショックは、未だに忘れられない。

こんな風に思われるのだから
芸能界って、本当に大変な世界なんだと思う。

彼を見たくて、ライブに行きたいとは思うのだけれど
ライブハウスは行ったことがないので、尻込みしてる。
アイドル時代の思い出のままでいようか
新しい彼を見に行こうか、非常に悩みどころ。

とりあえず、一緒に行くのは親友だな。
帰ってこないかなぁ…